指標があれば、見通しがつき、
子どもと一緒に楽しく前向きに療育に取り組めます
【PDFファイル】
探しても探しても見つけられない難聴児療育の指標的なもの。
療育センターのお墨付きをもらい、ある難聴児の一例として出せることになりました!
ぜひ、この見通し例を無料で手に入れ、モヤモヤを晴らしてください!
未就学の難聴児を療育している皆さん、
どんな状態を目指していて、今、子どもさんはどんな状況ですか?
得意なこと、これから伸ばしたい具体的なことは何ですか?
小学校までを見据えて、今、どの辺まで来ていますか?
はっきり答えられる方は少ないんじゃないかと思います。
もちろん、僕自身も、娘が未就学の時は、はっきりと答えることはできませんでした。
でも、答えられなくて当然だと思います。
なぜなら、療育の”指標”というものが、どこを探しても出てこないからです。
いや、もしかしたらあるかもしれないんですけど、素人の親(保護者)がわかるような指標はないと思います。
少なくとも、僕は見つけることができませんでした。
子どもが難聴と診断されると、右も左もわからない中、療育は始まります。
我が家も、2014年に生まれた娘が、生後4ヶ月で難聴と診断されました。
初めは、言われたことを一生懸命やるだけで精一杯でした。
ですので、僕は、「これでいいんだろうか?」と考える余裕もなかったのですが、最初から、先が見えない不安に悩まされた人もいるのではないでしょうか。
僕は、以上児ぐらいになって、ようやく周りが見えるようになってきましたが、その頃から、
「順調に進んでるのかな?」
「今、何を意識すればいいんだろう?」
と、思うことが増えてきました。
都度、STさんに相談して、おかげさまで娘は順調に成長してくれましたが、
振り返れば、娘の療育は、その時、その時のことだけは見えていましたが、見通しは持ってなく、視界30cmぐらいのモヤの中を進んできた感覚があります。
もちろん、正解なんてないのですが、指標とするものが何もないので、
「これでいいのかな?」の疑問に、自信を持って「大丈夫!」や、「だからこうしよう!」と言える根拠がなく、不安や、モヤモヤした気持ちがずっと続いている人も多いのではないかと思います。
また、不安やモヤモヤはないとしても、指標がないので、本当はやった方がいい療育ができていないということもあるかもしれません。
いずれにしましても、見えた方が良いものが見えてないのは、子どもの成長にも、親(保護者)の気持ちの安定にもあまり良いものとは言えません。
特に、診断直後は気持ちも不安定になります。
その時に、
「今から療育を頑張りましょう」
「まずは、補聴器を1日5分でもつけられるようにしていきましょう」
とだけ言われても、見通しがなければ不安はなかなか消えません。
「このような過程を経て、こういうことができるようにしていく予定です。ただし、子どもの状況によって予定は変わることがあります。
まずは、補聴器を1日5分でもつけられるようにしていきましょう」
このように言われたらどうでしょうか?
細かいことまではわからなくても、見通しがあることで、気持ちが少しは落ち着くのではないでしょうか。
目標と、その過程が明確になれば、「これでいいのかな?」といった先行きが見えない不安は、かなり軽減されるはずです。
また、目指す具体的なイメージが見えているので、取り組みに集中でき、気持ちを落ち着かせることができます。
指標が見えているので、課題も明確にわかります。
そうすると、当然ですが、課題解決のための適切な取組みができます。
課題解決の具体策については、担当STさんと話し合って決めていきます。
不安が軽減され、気持ちも落ち着き、やるべきことがはっきりと見えてくれば、子どもと一緒に療育を楽しめるようになります。
楽しくやれることは、子どもにとっても親(保護者)にとっても、良い影響が生まれ、療育の成果を向上させます。
【目次】
・この見通し例について
・この見通し例の使い方
・女児T.Iちゃんの療育過程(0,1,2歳児)
・女児T.Iちゃんの療育過程(3,4,5歳児)
・日本語獲得療育過程のマイルストーン(0,1,2歳児)
・日本語獲得療育過程のマイルストーン(3,4,5歳児)
(PDFファイル:表紙含み7ページ)
【0,1,2歳児用マイルストーン】
子ども4項目と、親(保護者)の指標があります。
子どもの指標は、
・コミュニケーション
・音への意識
・考える力
・生活習慣
の4項目。
これに、親(保護者)の理解についての指標があります。
【3,4,5歳児用マイルストーン】
子ども6項目の指標があります。
・社会性、コミュニケーション
・聞き取る力
・話す力
・読み書きする力
・考える力、理解する力
・補聴器管理
の6項目です。
これらの項目ごとにテーマがあり、テーマに沿った具体的な行動を示しています。
その具体的な行動ごとに、子どもができているか、まだ不足しているかをチェックできるようになっています。
まず、僕の娘のチェック例を挙げています。
それを参考に、自分の子どもさんについて、チェックしてみてください。
0歳~5歳(未就学児期間)の大体の指標がわかるかと思います。
無料でメールにてPDFファイルをお送りします。
ぜひ、お気軽にお申込みください!
おそらく、親向けの療育過程の具体的な指針はほぼないと思います。
スタッフ向けにはあるはずですが、子どもは個人個人様々なので、一つの指針がそれぞれの子どもたちに当てはまるかというと、そんなことはないので、一つの指針を出すことはしていないということです。
(これは我が家が通っていた療育センターの見解です)
ただし、そうは言っても、見通しがあった方がいいと思う人はいると思います。
それで、一般的な指標というわけではなく、ある一人の難聴児の事例として紹介するのであれば大丈夫ですと快諾いただきました。
そもそも、この指標は、この療育センターのスタッフ向けの指針に、僕の娘が実際にどうだったかを当てはめ、素人の親が、より具体的な指標で子どもの状態を知れるようにアレンジしたものです。
療育センターにも確認してもらい、表に出して良いと確認をいただいています。
この指標は、これを基準に、うちの子は遅れているとか、あまり状態が良くないとか、そういうことを確認するためのものではありません。
あくまで、小学生を見据えて、大体の通り道を確認して、今、自分の子どもが身に付けた方がいいことは何かを明確にし、子どもと一緒に楽しく前向きに療育に取り組むためのツールの一つです。
あなたが、ある程度の指標があった方がやりやすいと思うのであれば、ぜひ使ってもらえればと思います。
言葉のかけはし代表理事の岩尾と申します。
2014年に難聴の娘が生まれ、聴覚障がいというものを詳しく知りました。
当時、インターネット上で調べると、「理解されない」、「いじめられた」などの言葉が溢れていて、一時期、心底気が滅入りました。
それでも、人生を楽しみ、前向きに生きている難聴者さんもいるということを知り、だったら娘もきっとできるはずだと前を向くことができました。
2017年に難聴の子を持つ家族会 そらいろを立上げ、メンバーからの要望に応えて行政に働きかけたり、難聴がわかるアニメ「なんちょうなんなん」をクラウドファンディングを成立させ、空気株式会社と一緒に制作したり、難聴理解の活動を進めてきました。
そして、2021年10月に一般社団法人言葉のかけはしを立ち上げ、聞こえの共生社会を創る活動をスタートさせたところです。
現在、福岡市内の小学校で、「なんちょうなんなん」を使ったアニメで知ろう!難聴講座を1校実施したところで、次年度からは多くの学校で展開していく予定です。
言葉のかけはし代表理事 岩尾至和
アニメで知ろう!難聴講座
福岡雙葉学園で21'10月に実施